リフターコラム

俺はグレート♪ 第2部/再挑戦の誓い

90キロ級世界男子パワーリフティング選手権第2位/3回(84年、85年、87年)日本介護スポーツ研究所  代表 前田都喜春


(2)期分けトレーニング論について
トレーニング・スケジュールについては、休養期間から試合までの全日程を組み立てる重要なピリオダイゼーション(期分け)を基本としている。
ピリオダイゼーションは、トレーニング・スケジュールを組み立てる一般的かつ最良の方法であり、大体、試合の3ヶ月前から周到な準備をして試合までの全日程を組み立てると良い。
①.試合前のトレーニング・スケジュール(考え方、回数、重量など)
社会人として年間フルに練習できるヒトは少ないし、休養期間の設定は極めて重要である。
殆どのヒトは、オフシーズンから試合に入るまでの時期を探っているのが現状であろう。
トレーニングへの切り替えは3ヶ月前から始まり、精神的高揚と過去の実績等を土台にして3ヶ月間の全日程を予測して作成する。例えば、6月の試合ならばその12週前の3月頃から周到に準備し、3ヵ月後の挙上記録を予測してマニフェストを作成する。そして、その日程通りに練習して窓埋めをしていくが、途中で設定変更を伴いながらやる気の十分の気概を貫く。


表ー2 スケジュール確定までの準備期間

◇3ヶ月前・・・
筋肥大と体づくり
①慣らし期間(軽度、全面性)、80%重量で体づくり。
②練習よりも、仕事が優先する時期・・・!
◇2ヶ月前・・・
高重量+体づくり
①高重量+体づくりの複合的な練習体制
②次第に、練習が一番大事だと思うようになる時期・・・!
◇1ヶ月前・・・
試合モードの
追い込み期間
①高負荷トレーニングで強さを与え、試合モードに切り替える。
②追い込み期間は、高重量*低回数*120%重量の重要性!
精神的高揚に肉体的疲労がついていけるかどうかの瀬戸際。
仕事よりも、「練習」が大切だと思う時期で・・・、
体調を最高の状態に仕上げる追い込み時期!・・・(自己管理。)

 この3ヶ月間のトレーニング日程は、目標を立て、周到な準備をして、実行しなければ結果がついてこない重要なトレーニング期間となる。精神的高揚に肉体がついていけるかどうかの瀬戸際にもなる。
しかし、最大の瀬戸際は後半の「6週間」で決まる。高負荷トレーニング+疲労回復のぎりぎりの調整場面が襲来し、疲労が大きくなってくる。基本的には、「疲れたら、休むこと」にしている。その回復力のポイントは、休養と血液循環が全てになるので肝臓や一般細胞が疲労するような事態(自己管理の怠慢)は絶対に避けなければならない。その鉄則の時期と言える。

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