リフターコラム

俺はグレート♪ 伝説論/第1部

90キロ級世界男子パワーリフティング選手権第2位/3回(84年、85年、87年)日本介護スポーツ研究所  代表 前田都喜春


グレートが語る。
現在の自分とパワー界!


◇◇◇

30歳で最後のスポーツ・パワーリフティングに遭遇し、筆者が駆け抜けた人生は30歳~48歳の約18年間と10年間のブランクを置いた59歳~の4年間であり、前半は記録の伸びと変化、後半は練習しやすい効率的なトレーニング作りによって、人生のピーク(40歳で肝臓・腎臓疲労)から食生活の改善を伴い、60歳代までの怒涛のような人生を経験した。
人生は羅針盤のない航路を進むから、10年間のブランクを経た現状(2007.8)では過去の財産は一度はゼロに戻ったが、その過去に「強化という財産」を知り得ていたから、再開後のトレーニング成果は徐々に戻りつつある。

しかしながら、10年間のブランクで平たくなった大腿四頭筋を復活させることは容易なことではなく、本当にゼロからの出発点は模索の連続だった。強化という生産方法やその一断面を知っていたから焦ることなく、一歩一歩、階段を昇ることができたと言えよう。
一般的に、ノン・サプリやナチュラル派は低い記録が出発点にあり、強化練習や耐性の強化によって順次記録を上げていく特徴がある。
一方、薬物系やサプリメント効果は、突然高いところから出発できるがすぐ止まるようだ。
腎臓疲労が蓄積してくると最大の危機を迎えるから。そのときに思い出して欲しい。栄養剤汚染の現実を・・・、その危機管理を・・・!?
IPFの歴史として、1981年よりドーピング検査を開始し、本来の生の記録に戻った時期を経由して・・・、1987年頃より禁止薬物系に代わる栄養補助食品としてドーピング検査にパスするアミノ酸系新サプリメントが登場し、凄い記録の継承が行われてきた。
しかし、当初はその影響は何も分からなかった。時間を経て、次第に酸とアルカリの根幹に関わる大問題が露呈し、ミネラル恒常性の崩壊が顕著なことが判明してきた。
酸性圧力過に陥る生体のあえぎは肝臓・腎臓の疲労破壊から生活習慣病を生起することや、過剰なサプリメントは腎臓破壊の最短距離に位置し、やがてはたんぱく質を制限しなければならない事態を予測する。
顔面崩壊(変形)が起こったり、その延長上には人工透析のケースもあり得るサプリメント絶頂期にいる人たちにはこの悲痛な叫び通じないが・・・、体調異変は確実に起こっているであろう・・・。それに気づかないか、気づいても対処の仕方が分からない結末を迎えるか。そのヒントはドクターストップにある。気づいてやめれば病気は治るから、体質改善はその先になる。

1994年1月よりベンチTシャツが解禁され、大幅な記録向上がもたらされた。その結果として2000年の世界会議でベンチTシャツの8年間使用契約が業者と交わされているので2008年に契約が終わるというのではなく、新しい素材の契約内容で更新の意味が強くパワー界はまだまだ波乱の様相を呈している。

第1部 完

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→第2部/第1回 再挑戦の誓い

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