リフターコラム

俺はグレート♪ 伝説論/第1部

90キロ級世界男子パワーリフティング選手権第2位/3回(84年、85年、87年)日本介護スポーツ研究所  代表 前田都喜春

 

酒が教えてくれた人生や酸とアルカリの問題 改革論 

改革の第1段階

筆者は酒により40歳で肝臓・腎臓を破壊され、人生の洗礼を受けてきた。体質改善を進める最中に最大の助言をくれたのは沖縄の巨漢リフター故・仲村昌英であった。
故・仲村昌英(47歳没、1992年)は沖縄に古来より伝承する肝臓の薬草『うこん』が最適だと紹介してくれた。しょうが科の『うこん』は肝臓によく効く薬草で、これを飲めば治るという。既に体質改善から3ヶ月を経過して背筋下部の紫のあざは引いていたが、さらに体質改善を進めるため薬草『うこん』を飲み続けた。今では23年間(2007年)の健康体を通過した。

※薬草『うこん』はカリウムを含み、血管を広げる作用や肝臓の回復力を増大するアルカリ・ミネラルだ。回復力が増大すると「だるい」感じはなくなる。驚きの効果だ。
※肝臓・腎臓の代謝が活発になる条件で、筋肉細胞は4ヶ月で全てが入れ替わる。そのためには肉・油料理は控えて、アルカリ・ミネラルで中和することが最重要という。

改革の第2段階

◇人生40歳で肝臓・腎臓を破壊され階段を昇れないようになっても、酒を止めようとはせず、酒の質を変えてアルカリ性(焼酎)に切り替えて敢然とアルカリ酒を飲んでいたが、それから10年を経過して、50歳の時に狭心症で倒れた。
このとき初めて病院で診察を受け、GPTやGOTは正常で大丈夫だが、中性脂肪が異常に高く525mgを示し、血管閉塞が進み、一時的に血液が流れない狭心症だと言われた。
さらに動脈硬化も進み、高血圧が相当ひどく上が200前後、下が120前後で死に至る数値だといわれた。ただし、肝臓だけは丈夫で不思議がられた。その理由はウコンだけが知っていたようだ。ウコンで肝臓が丈夫だから、死に至る高血圧でも死なずに済んだのかも知れない。
◇50歳で生活習慣病の診断を受けて「血圧降下剤」を服用するようになり、ここで「血圧降下剤」の恐ろしさや副作用の怖さを体験することになった。
高血圧がひどいときは「血圧降下剤」として「利尿剤」が使われる。利尿剤は減量等に使われるが個人で使うのは非常に危険だという。この利尿剤が「老化のメカニズム」を直行させる。
具体的には、血圧降下剤の使用で『目がかすみ、白髪になり、肉が落ち、手の皮膚が薄くなり、顔や手に”老人斑点”が出てくる』、という醜態が見られるようになった。これらが社会一般で見られる「老化のメカニズム」の進捗であり、生活習慣病の予兆現象になる。
ヒトは生きるために血圧降下剤を使用するが、その高血圧防止策が大きな痛みを伴い老化・衰退化の背反原理を生む現実にぶち当たった。
◇その後3年間悩み、53歳の時に『酒をやめるか、人間をやめるか』という苦悶の末に最終判断を下した。酒飲みは、酒をやめれば「血圧降下剤」は飲まなくてもよい。老化のメカニズムは進行しないと考え、53歳の時、23歳から始めた30年間の『酒の奴隷』からようやく解放された。もう本当に酒は卒業である。激飲みはやめよう。盆と正月のみだ・・・。


◇語り部伝承;2007年(62歳)の全日本パワーリフティング選手権マスターズⅢの部でスクワット280キロ、ベンチプレス150キロ、デッドリフト270キロを挙上し、トータル700キロで60歳代の世界記録を出したがドーピング検査を受けた時に意外な事実を知り、その特別事項は是非とも伝承したい。
尿の酸性;今回、久しぶりにドーピング検査で驚いたのは、尿のPH値を調べるようになったこと。その結果は、筆者の尿はPH=7.0の中性であったこと。看護師さんに言わせるとこれは驚くべき数値だという。尿が弱アルカリというのは普通はあり得ないことで、つまり、代謝が非常に活発で、回復系の数値が示されていること。ノン・サプリはこのような回復系で守られていることが分かった。さて、近くで検査していたもう1人はPH=6.5の弱酸性尿であった。もう、お分かりのようにPH6.5はサプリメントを使用しているヒトで、生体はPH=6.8~7.6の範囲で細胞を活性するから、代謝が不活発で筋疲労を意味することが分かるであろう。・・・ノン・サプリの効果に敬意を表したい。




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