リフターコラム

俺はグレート♪ 第2部/再挑戦の誓い

90キロ級世界男子パワーリフティング選手権第2位/3回(84年、85年、87年)日本介護スポーツ研究所  代表 前田都喜春

 

(2)プレ・ストレス法による高度生産法

プレストレス法とは、予め(プレ)・応力(ストレス)を与えて、その後、有利な方法で応力解放する。圧迫された苦しい姿勢と有利な方法との併合により、プレ・ストレス法という驚異的な高度生産方式が生まれる。(強化とは、苦しい状態にどれだけ耐えられるかだ・・・!?)
 誰でも最初から強いヒトはいない。苦労はしたくない、楽をしたいと思う。普段の練習では使われないパーツの違う部分を如何に鍛えるか、その強化法がプレ・ストレス法の要諦だ。
図ー1はプレ・ストレス法という高度生産システムと筋力と持久力との関係を示した。すなわち、毎日鍛える赤筋ゾーンが日々の周到な準備となり、常に助走している、いつでもトップ・スピードに乗っていける臨戦態勢を作り、ベーシック・デザインの向上に貢献している。

 


図ー1 プレストレス法による高度生産システム/筋力と持久力の関係


例えば戦国時代、「武芸者は、いつでも飛び出せるように準備しておく」ことが重要という臨戦態勢・・・。有利なフォームは試合用で、普段の練習では使われない「パーツの違う部分」苦しい姿勢で強化する。その周到な準備こそがプレ・ストレス法の原点となる重要度である。

 

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