リフターコラム

俺はグレート♪ 第2部/再挑戦の誓い

90キロ級世界男子パワーリフティング選手権第2位/3回(84年、85年、87年)日本介護スポーツ研究所  代表 前田都喜春



その4;筋肉細胞の後退に関わる「タンパク質の必要量」について
毎日の代謝で少しづつ入れ替わるタンパク質・・・、その必要量。これが正常であれば後退などは起こらないが、過剰摂取を繰り返し継続していると筋肉細胞の劣化は現実となってくる。
①.さて、窒素化合物は腎臓以外からは排泄されない。そこで尿中の窒素を測定すれば、どれぐらいのタンパク質を体内で分解したかが分かる。基本的に、窒素の16%が窒素成分というから、体内で常に代謝回転している窒素損失量からタンパク質の基底量を計算できる。
②.医学的に見て、体内で常に代謝している窒素損失量は、体重1kg当たり1日58mgの窒素が失われている。この不可欠窒素損失量からたんぱく質の基底量を計算できる・・・。
すなわち、尿中に含まれる窒素の殆どはタンパク質に由来することから、尿中の窒素1gは体内で、6.25g(100/16)のタンパク質が燃焼すると計算できる。


***

 ③.上記より、日々の代謝で失われるタンパク質の基底量は、体重1kg当たり1日58mg*6.25=360mg/0.36gのたんぱく質が分解されていることになる。
つまり、毎日少しづつ入れ替わるタンパク質の最低必要量として、大体、体重1kg当たり
「0.5g~0.6g」と試算される・・・。
④.上記の不可欠窒素損失量から基底量が計算できるが、実用的には2~3倍の安全策を考えているので、体重1kg当たり「1g」と覚えていくと良い、と言われている。つまり、体重90kgならば、1日90gがたんぱく質の必要量と言うことになる。
その理由としては、タンパク質の必要量は固体の状況によって変わるため、スポーツをする人や妊婦、あるいは成長期の子供では需要増大となるからである。
筆者の体重では「90g」のたんぱく質は、毎日3食きちんと摂っていれば十分供給できる量であるから、それ以上は必要のない量である。 ・・・ノン・サプリで十分というデーターになる。

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