リフターコラム

俺はグレート♪ 第2部/再挑戦の誓い

90キロ級世界男子パワーリフティング選手権第2位/3回(84年、85年、87年)日本介護スポーツ研究所  代表 前田都喜春

1.再挑戦の誓い

 筆者はパワーリフティング歴33年。30歳で始めた最初の2年間は2位、その後は16年連続で90キロ級全日本パワーチャンピオン(2種目時代を含む)の座を守った。48歳から58歳まではJPA公務多忙のため練習できず、中止・・・、10年間のブランクができた。
そしてJPA公務を離れて自由の身となり、59歳から再度パワーリフティングに挑戦して4年が過ぎた。この間、20数年前の若き日々と10年間のブランク経過後、59歳で再開した2004年~の練習方法は、年齢的にも下記の4つの大きな変化を伴った。

①.足つり現象;10年間のブランクで毛細血管が減少し、夜、腓返りが起きる!
②.あしの弱り;10年間で平らになった大腿四頭筋。その復活は⇒SSQ効果!
③.高齢化の波;老化により中6日の回復期間。その短縮⇒中2日の回復効果へ!
④.膝痛の克服;膝痛再発~、血液循環と赤い筋肉に着目し毎日鍛える運動効果!


再挑戦の誓い;過去の栄光は捨てゼロからの出発を誓う。4つの課題を克服し、SQ280キロ、BP150キロ、DL270キロ、T700キロまで1次目標に到達!(2007.6.17)

※不惑の62歳/達成!

(1)練習方法の変化

基本的なトレーニングは、週1回の頻度では維持のみ、週2回の頻度で上昇することが分かっている。しかし、3種目を頻度2回で1週間を乗り切ることはどうしてもきつくなるので、頻度2回を順調に適用するため、若いときには、「9日間2休制」の1日1種目法に改善した方法を採用した。なお、最近では高齢化の波から、下記の疲労回復ベスト法に慣れてきた。
①.最近の疲労回復ベスト法
再挑戦における疲労回復ベスト法は、2勤1休で常に中2日の休みを取り入れた1日1種目法を採用した。1週間単位で「4稼動3休」体制を作り、初心者や高齢者に対して休養を優先した最高の状態をキープできるようになる。・・・(4稼動3休)

 

土~
BP SQ BP DL

 ⇒毎日行う1日1種目法は、精神的高揚と肉体的疲労を調整しながら、日々の生活リズムを作り出せる。
⇒白い筋肉は中2日の休養(72時間)を要する。
⇒#印;中2日の休養後にMax挑戦日!





 

 ②.1週間単位の1日1種目法(若いときには適用可。)

土~
BP
SQ
DL BP SQ BP DL

 
◇軽い重量の慣らし期間(主として2週間ぐらい)には1週間単位の日程も可能。・・・(6稼動1休=きつい)


***

 ◇#印;中2日の休養後にMax挑戦日!





 

③.9日2休制の1日1種目法(若いときに適用)・・・7稼動2休。

月~
SQ BP DL BP SQ BP DL

◇高負荷トレーニングと疲労回復との関係から
「9日2休制」の1日1種目法が追い込み時期には最適となる。
◇#印;中2日の休養後にMax挑戦日!
9日2休制は、頻度と疲労回復との整合性を重視し、1ヶ月単位で1サイクル=頻度2回の練習を3回繰り返す方法となる。1ヶ月単位では=頻度6回(3*2)の練習を、機械的に何回も、繰り返す反復練習となる。毎日の運動は、日々の生活リズムを作り易い利点がある。




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