リフターコラム

俺はグレート♪ 第2部/再挑戦の誓い

90キロ級世界男子パワーリフティング選手権第2位/3回(84年、85年、87年)日本介護スポーツ研究所  代表 前田都喜春



(追伸) 【お酒とサプリメントの弊害は極めて近似している・・・。】
お酒は少しなら百薬の長といって利益は出る・・・。しかし、少しでは収まらないのが酒の魔力であり、魅力でもある。ところが深酔いを継続し長期化していくと肝臓・腎臓が疲労し病巣の温床ができる。それぐらい内臓は酷使され弊害が起こり、肝臓疲労から肝硬変⇒肝ガン、肝不全が発症したり、腎臓疲労から腎症⇒人口透析という最悪のケースが起こるようだ。
サプリメントも同様に、最初、肝・腎が丈夫なときは短期的に高い効果を示現する・・・。それ故に、サプリ常用者は非常に高いところから出発できるのが特徴となる。しかしながら、お酒と同様に長期的に継続していくと取り返しのつかない病状を発信する。それは栄養剤とは言えない側面を持っている。
今までサプリメントの影響は短期では良くても、長期化するとどのようになるのか分かっていなかったが・・・、新サプリメントが台頭(アミノ酸は1987年~)してから20数年を経過した現在では、ようやく栄養剤汚染の真実が分かってきた・・・。
例えば、腰が痛い・・・、体重が増える・・・、などの症状が芽生えきたら内臓破壊という事前兆候であることを留意しておきたい。
腰が痛めるのは最初の兆候であり、背筋下部を発信源とする腎臓疲労の影響が筋肉ガードを破壊している証拠である。次に体重が増えるのは、腎機能が破壊し食べたものを処理できなくなって膨満・肥満という無意味な体重増が起こる第2の兆候である。もしも、サプリ常用者が階級を上げてきたら、それがピークとなる要注意の兆候であること。
その延長上には通常は5~6年で細胞破壊や機能障害を引き起こし、細胞破壊から糖分を処理できなくなって糖尿病を発症するケースやストレスに弱い肝臓に何らかの障害が出ると、おしっこが出なくなったり、血液浄化が不能になったり、この腎臓破壊の事前兆候を無視すると「人口透析」という経路がはっきりしてくる。これがサプリメンターの人生警告となろう。
このような警告の出た時点でサプリ摂取をやめれば、栄養剤汚染は病気であるから体調はもとに戻るであろうが、それを無視してさらに継続すると破壊は進捗し再起不能に陥る・・・。
例えば、ストレスに弱い腎臓が破壊を受けて血液浄化が不能になると、下肢の部分で皮膚がかゆくなったり、手や腕の末端組織に毒素が吹き出し鋭い痛みを伴って皮膚に斑点ができる。
糖尿病を患ったり、人工透析になったり、このような地獄を見ないようにするには自己改善と体質改善が急務であり、サプリ常用という自分の心と体に歯止めをかけないと最悪期を迎えてしまう。最後通告を受けてからでは遅いから、スポーツマンはノン・サプリの信念を持って食生活の改善を実践していくべきであろうと警告を発信したい。 

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→追伸 お酒とサプリメントは(後編)

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