リフターコラム

俺はグレート♪ 第2部/再挑戦の誓い

90キロ級世界男子パワーリフティング選手権第2位/3回(84年、85年、87年)日本介護スポーツ研究所  代表 前田都喜春


 

(6)生きるための作用と老化・衰退化の背反原理

生体に影響する疲労物質は、毎日の食事から発生する尿酸(リン酸・硫酸)と、脂肪の分解物質から血中に放出される酸CO2(炭酸ガス)、の2つに集約される。
①.炭酸ガス(CO2)は水液と一緒になり、炭酸HCOとして末梢血管に滞留し酸性貯留の上昇を引き起こし、PH≒5.6の弱酸性血流となって血管細胞に悪さをする。すなわち、正常な代謝により一定量の酸を血中に放出し、「ヒトは血管とともに老いる現象」が起こる。
②.尿酸は食事から発し、尿酸値の指標で示される。
例えば、10mg/dl以上の高尿酸血症(酸欠症)になると、一般的には痛風や糖尿病あるいは腎臓障害や人工透析などを発症する。運動器の役割は、血液循環を起こし、中和作用から老廃物を排除し、骨化の環境を整備して尿酸を低下させ、疲労回復を促進させること。
しかし、プロテインやアミノ酸を過剰摂取すると尿酸値の指標は高くなる。大食漢も同じである。アミノ酸系サプリメントを摂取するヒトの尿酸濃度はPH=6.5であることは述べたが、酵素示適の範囲を逸脱し、代謝は促進しない。(筆者の濃度はPH=7.0の範囲内。)
(注)腎臓障害の予兆は、血液浄化ができないため末梢血管(手など)の血管に沿って分解できない毒素が吹き出し、皮膚病のような兆候が出る。その延長上には人口透析が控えている・・・。

◇基礎代謝を高める・・・・・・赤い筋肉の容量アップがエネルギー消費の高い状態を作り出し、
体調の維持と疲労回復に貢献する。
◇脂肪を燃焼する・・・・・・運動すると血液循環が起こる。
故に、運動時間の長いほど脂肪燃焼の割合は高くなる。

正常な代謝により、新陳代謝の源泉は生まれてくる。
その結果、a.筋肉細胞のタンパク質は4ヶ月で全てが入れ替わる。
b.骨のカルシウムは1年で18%が入れ替わる。
 

 

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